パナマは世界有数の海運国であり、船主は日本の会社であっても
船籍はパナマという便宜置籍船が多い。

実際、日本の船の約4割はパナマ船籍となっている。

その理由の1つは、70年以上も前から行われている
オープンフラッグとも呼ばれる有名な制度のため。

この制度の最大のメリットは船主に税金が課せられない上に、
船舶登録料はかかるものの収支に応じた法人税や
その報告義務もないという点。

そして、あまり一般に知られていないもう一つの理由は、
パナマで船籍登録した船は、排水量に応じた各国の入港料金を
安く申告できるということ。

これは、パナマ近海は開海中で2番目に海水塩分濃度が高く、
比重が大きいために、船舶の排水量を少なく登録できるからだ。

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