私はピアノの音はあまり好きじゃありません
弦楽器のなかでは一番倍音が濁ってる気がします。しかも平均律で固定された音階ですから、和音がきたない。管楽器などの様に5度3度の和音に美しさがありません。
それを隠すがごとく、ピアノ曲はアルペジオの塊です。複数の音が沢山同時に出せるのにです。

それはさておき、今回はピアノの鍵盤の黒鍵と白鍵の数の問題です。
ミとファ、シとドのあいだにはなぜ黒鍵がないのか?と言うことです。

つまり、全音と全音の間には例外がなく半音が無ければおかしいのではないのでしょうか?

じつは、11世紀以前にはピアノ等の鍵盤楽器に限らず、ほぼ全ての西洋楽器には
7つの黒鍵、つまりミとファ、シとドのあいだの半音が存在していたのです。

11世紀を境に、なぜ消えてしまったのか?答を最初にいうと、

縁起が悪いので消されてしまいました。

最初に消されたのはミとファのあいだ。
ドから半音で数えて "6"番目、つまりキリスト教でいう獣の番号の音に当たるために、
抹消されてしまいました。

その半世紀ほどの後、つぎに同じくドから数えて "13"番目の音である、シとドの間の
音が消されました。これは、宗教上の理由以上に音階としてのバランスや整合性を取るための理由が大きいともいわれています。

ときは、教皇グレゴリウス7世が皇帝の廃位と破門をして、ますますキリスト教の権威が高まっていこうという時代の真っ只中。ルネッサンスが始まるまで、芸術、科学は長く薄暗い時代を向かえようとしていたのでした。

これらの音がなくなる以前の音階は、「古代音階」とよばれ、EOS B2000などのちょっと高いシンセサイザーやパソコンなどで再現することができます。

この「古代音階」は不思議な感じのする音階です。

当時の楽曲を再現したレコードを聞いたことがあります。

現代音階になれた耳で聞くと、本当に西洋の音楽か?と耳を疑います。

何か、懐かしさをともなう民謡っぽい雰囲気があり、
日本の琵琶や笙の出す不協和音の音階の奥ゆかしさがあるなと思うと、ジャズと言われればそう聞こえる。tanasinnとでもいえばいいのでしょうか...一度聞くと忘れられません。
平均約130%の日本一の乗車率を誇る山手線。

この山手線、実は、車輌や設備の偏摩耗を防ぐため、15年に1回、
「内外線交換」と呼ばれる内回り線と外回り線の入れ替え作業が行われています。

内回りと外回りのホームの表示が深夜に一斉に入れ替わるため、意外な事に、それに気がつく乗客はほとんどいないそうです。

内外線交換のため、山手線には30年ほど前から灯火式の信号機はありません。現在では、全ての列車で無線による速度の自動管制が行われています。

前回の内外線交換は1997年7月に行われたので、今度の交換は2012年になります。

7年後の夏、もしこの「内外線交換」を覚えていたら、電車の走る向きに注意してみてください。