サファイアというのはコランダムという酸化アルミニウムの結晶のうち、主に青いもの。

ルビーは同じくコランダムの結晶のうち、主に赤いもの。

しかし、ブルールビー、ピンクサファイア、グリーンルビー、グリーンサファイア、
ホワイトルビーといった、イレギュラーなものが存在します。

ルビーとサファイアの厳密な区別は何かというと、それは蛍光を発するかどうか。

ルビーは、ブラックライトやナトリウムライトなど、
どんな色の光を当ててもすべからく石自身の色で光ります。
つまり、蛍光を発するコランダムをルビーと呼ぶのですが、このことはあまり一般に知られていません。

「鳩の血」ことピジョンブラッド色のルビーが最高のルビーだといわれていますが、
きれいな血の色のコランダムでも蛍光の特性を持つものはわずか2パーセントほどで、残りの98パーセントはサファイア。
色が綺麗な血の色でも、サファイアだと同じ色のルビーの1/100の相場価値しかないそうです。

ちなみに、ホワイトルビーは可視光では無色ですが、紫外線を当てると、青や、
ピンクなどの結構きつい発色をするそうで、
石によって色はさまざま、まだらで違う色が出ることもあり、
これは、天然の放射能による結晶構造の歪みや欠損が原因だと言われています。

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